【国分寺市】殿ケ谷戸庭園でまったり着物デート!安くて混まない癒しスポット

中央線エリア

国分寺駅のすぐ近くにある、殿ケ谷戸庭園(とのがやとていえん)。

季節の草花を観察したり、庭園風景をバックに写真を撮ったり、まったりデートにピッタリな庭園なんです!

今回は紅葉の季節に着物で行ってみた!

こんなカップルにオススメ!
  • 四季折々の自然を楽しみたい
  • 日本の歴史を感じたい

殿ケ谷戸庭園(とのがやとていえん)の基本情報

殿ケ谷戸庭園(とのがやとていえん)は国分寺駅のマルイを出てすぐのところにある、自然豊かな庭園です。今となってはだいぶ栄えている国分寺駅周辺ですが、一歩庭園内に入るととても静かで落ち着けます。

おじいちゃんおばあちゃんが散歩やピクニックに利用していました。

  • 所在地:〒185-0021 東京都国分寺市南町2丁目16
  • アクセス:JR中央線、西武国分寺線・西武多摩湖線「国分寺駅」から徒歩2分
  • 営業時間:午前9時~午後5時
  • 入場料:大人150円(小学生無料、都内在住・在学の中学生無料)
  • 開園:昭和54年4月1日

自転車・車で行く場合

駐輪場

自転車は敷地内に無料の駐輪場所があります。

駐車場

公式の駐車場はなく、近隣のコインパーキングの利用推奨です。

入り口までの近さと料金の兼ね合いでは、「名鉄協商パーキング 国分寺南口HS」100円/15分と一番コスパが良さそうです。「地鶏マニア トリ酒場」の角を曲がったところにあります。

名鉄協商パーキング 国分寺南口HS

料金について

入場料は大人料金が中学生以上150円(65歳以上70円)とかなりお安い!!しかも都内在住・在学の中学生や、障がい者手帳所持者および付き添い1人まで無料です。都営なだけあって、こういうところが手厚いのも嬉しいですね。大人料金以外の方は、証明できるものが必要です。

120円と紹介しているサイトもありますが、古い情報なので注意!

年間パスポートも販売しており、大人600円。4回で元が取れるので、1シーズン1回は来たい!という方はぜひパスポートの購入をおすすめします。

旧芝離宮や浜離宮などを含めた「9庭園共通年間パスポート」は4,000円で購入可能。庭園好きの都民の方は、購入してもいいかもしれませんね!

また、みどりの日(5月4日)、都民の日(10月1日)は誰でも入場無料!特にみどりの日はゴールデンウィークの真っ最中なので、行きやすくてありがたい。

対象料金
小学生以下、都内在住・在学の中学生、障がい者手帳所持者および付き添い1人まで無料
中学生以上64歳未満150円
65歳以上70円
みどりの日(5月4日)、都民の日(10月1日)無料
年間パスポート600円

決済方法

古い庭園を管理している施設ですが、現金のほかに各種電子マネーやクレジットカードにも対応しており、とても便利です。

アリペイが使えるなど観光客フレンドリーな施設ですが、我々が行ったときは外国人は見かけませんでした。地元に愛される庭園って感じ!

電子マネー決済:交通系電子マネー、iD、楽天Edy
クレジット決済:VISA、MASTER、銀聯
コード決済:PayPay、楽天Pay、d払い、au Pay、メルペイ、Alipay、WeChatPay、Smart Code

殿ケ谷戸庭園の歴史

この庭園はもともと1913~1915年(大正2〜4年)に、実業家・貴族院議員でもあった 江口定條 が別荘庭園を整備したのが始まりです。武蔵野台地・国分寺崖線 の地形を活かした谷・崖・湧水を取り込んだ庭園がつくられました。

その後1929年(昭和4年)に 三菱財閥 の岩崎家・ 岩崎彦弥太 がこの別邸を買い取り、和洋折衷の回遊式林泉庭園として本格的に改修・整備されました。

1960年代〜70年代にかけて駅南口周辺の再開発が計画されていたものの、地域住民の「庭園を守ろう」という運動が起こり、1974年(昭和49年)に東京都が用地を買収。1979年(昭和54年)4月1日から都立庭園として一般開放されたのです。

1979年といえばSONYのウォークマンが発売された年。さらに4月は藤原基央や堂本剛が爆誕しているので、すごい時期です(個人の感想)。

名称の「殿ヶ谷戸(とのがやと)」は、かつてこのあたりが「国分寺村殿ヶ谷戸」という地名だったことに由来しているとのこと。

2011年(平成23年)9月には国の「名勝」に指定され、都市化が進む東京郊外において、武蔵野の自然地形や湧水を残した貴重な庭園として評価を受けています。

大正時代の建物や庭園を見られるなんて貴重ですね!

殿ケ谷戸庭園(とのがやとていえん)で紅葉を楽しんできた

紅葉の時期も人混みはなし

まだ緑とのグラデーションが楽しめる時期でした。

11月上旬、ちょうど紅葉の始まりの時期のお昼ごろに行ってみました。

紅葉の季節とはいえ他の公園よりも来場客は多くなく、どこで写真を撮っても誰も写り込まずに済みます。また、ご高齢の方が多く、ゆったり会話やハイキングを楽しむ姿が、古き良き庭園の風景になじんでいました

小雨予報がありましたが、おおむね晴れ。それでも混雑しないのが嬉しいですね!

密度としては100mに1組いるかいないかくらい。

入り口には「今が見ごろの草花」が展示されており、園内で探すのも楽しいです。11月はモミジが見ごろですが、ホトトギスがまだ少し残っていました。

入り口で小さな園内マップも配っているのでぜひチェックしてみてください!

実家の庭に咲いている花だ!という発見もあったり。

:フジ、サツキ、シャガ、ニリンソウ、カタクリ、アマドコロ、ウマノアシガタ、サンザシ、シライトソウ、竹林(竹の子)

:アジサイ、ヤマユリ、ホタルブクロ、モッコク、レンゲショウマ、オオマツヨイグサ、スイフヨウ、ヤブレガサ

:イチョウ、ツワブキ、ハギ、イロハモミジ、シュウメイギク、キチジョウソウ、キンミズヒキ、ホトトギス、シモバシラ

:ウメ、ツバキ、ソシンロウバイ、フクジュソウ、ツワブキ、ミツマタ

萩のトンネル

萩は11月にはちょい遅かった…!9月~10月には紫の小さな花を咲かせるみたいです。

でも青々とした葉のトンネルと石畳のような通路も素敵で、着物がよく映えました。

こんなに映えスポットなのに、人がひしめき合ってないのが嬉しいです。

萩のトンネルを抜けると藤棚があります。春に来たら、藤棚の下のベンチでまったりしてみたいものです。

湧水(ゆうすい)

武蔵野に降る雨にうたえば~♪(ミッシェルガンエレファント)

武蔵野に降る雨がしみ込み、地下水となってこの庭園に湧いています。いわば武蔵野の生きとし生けるもの全ての生命力が詰まった湧き水です。

年間を通して15度~18度に保たれているとのことで、飲めはしませんが、冬に触ると逆に温かいかも?

池には飛び石が。

着物で飛び越えるのは怖かったですが、大正時代はまだ着物文化も残っていたはず。当時の方々も着物をたくし上げてヒョイっと飛び越えていたのでしょうか?

池には大きなアメンボがいました。

「アメンボがいる」というだけで童心に返れちゃいます。

「子どもの頃だったら俺、絶対この池落ちてるわ」

親泣かせの子どもだったようです。

とはいえ大人でも、注意していても足を滑らせそうになる苔むした通路なので、都立公園だからとナメずに慎重に歩くことをおすすめします。

「ありのまま」の状態を残すことを優先しているので、客側が気を付けましょう。

池を上から見るとこんな感じ。池を囲む赤く染まったモミジや、立派な松、苔むした岩などが一望できます。このときはちょっと曇ってしまっていましたが、快晴の日であれば池に反射するモミジも楽しめたかもしれません…!

小さな池には真っ赤な金魚も泳いでいました。

金魚が泳ぐ池が家にあるのって、なんかいいですよね。

にしても、この金魚たちはなぜ、縁日の金魚みたいにデブデブにならないんだろう…?

急な坂を登ると東屋(あずまや)のような和モダンな休憩場所が。庭園全体を見渡すことができ、モミジもしっかり見えました。

ベンチではおばあさんたちがおにぎりを食べていて、なごみました。

「東屋」って感じの使い方だ…!

鹿おどし

東屋を過ぎると、井戸水を利用した鹿おどし。

静かな庭園のなか、チョロチョロと流れる井戸水と、一定のリズムで「カコン」と響く鹿おどしはずっと聴いていても飽きません。

今はなんで鹿おどしをあまり見かけないんだろう?と思いましたが、車や機械の音で「人里」側るので、必要ないのかもしれませんね。

東京も鹿おどしが鳴り響くくらい、静かだったのかなぁ。

井戸水を受け止める岩は、水に穿たれて凹んだのか、もともとあった凹みなのか気になりますが…それを知る人が現代にいるのでしょうか。

その歴史は1600年半ばごろからと意外と最近?

井戸水が汲める家に住んでいたらししおどしを作りたいなぁと思っていましたが、夫は「夜とかうるさそう」とのことでした。確かに、電源OFFとかできませんね。

本館

岩崎家が昭和9年に建てた洋館の食堂を利用し、今では歴史を知る史料館になっています。靴を脱ぎ、スリッパを借りて入ります。

岩崎家の歴史が書かれた壁掛けパネルには、この庭園を36億で都に売ったことが書かれており、資産家ってすげー!と資本主義を実感させられました。庶民には売る別荘もありません。

よく見るとガラスもうねうねしており、随所に昭和を感じられます。

このガラス越しに、財閥の息子がはしゃぎまわる様子を見ていたんでしょうね。財閥家だろうと、子どもは芝生があれば転げまわるし、池があれば落ちるんだろうなぁ。

ディズニーの短編でしか見たことないような電話機。実用性が浸透すると「装飾品」としての色も濃くなるというのは、現代の「スマホ」という電話機も同じですね。

1896年に導入されてから1960年代まで、実に70年くらい使用されていた電話機だそうです。

デルビルといえばほのおタイプのポケモンですが、こちらは電気タイプ。

殿ケ谷戸庭園の注意点

殿ケ谷戸庭園は入場料も安く、駅からも近いため気軽に行けるスポットですが、いくつか注意点があります。「知らなかった!」では不便なので、チェックしていきましょう。

  • 駐車場:無料駐車場はなく、近隣のコインパーキングを利用することになります。路上駐車は迷惑なので絶対にやめましょう。
  • トイレ:出入り口付近に1か所のみです。公園のトイレにしてはとても綺麗!
  • :11月でもまだまだ蚊がいます!虫よけスプレーや長袖必須です。
  • ノットバリアフリー:高低差や苔むした道、飛び石や階段など、歩きづらい箇所が多いです。滑りにくく歩きやすい靴で行きましょう。
  • 池ポチャ:景観保護のためか、池の周りなどに特に囲いはありません。油断していると余裕で落ちるので、特にお子さんを連れている方や足の不自由な方は十分注意してください。
  • 靴下:本館は土足禁止。スリッパに履き替えるため、靴下必須です。

私も2か所、蚊に刺されました…

殿ケ谷戸庭園でまったりデート!

殿ケ谷戸庭園は混まない!安い!穴場的な自然スポット。

紅葉の季節が人気のようですが、春はカタクリや藤、夏は紫陽花や山百合、冬は梅や椿など、年中季節の草木を楽しむことができます

今回は着物で写真映えを狙いに行きましたが、飛び石を全力で楽しめるアクティブなスタイルで行くのも楽しそう。

静かな庭園デートをしたいなら、殿ケ谷戸庭園は本当におすすめ。人混みが苦手なカップルでもゆっくり話せるし、駅チカなのに自然が深いギャップが最高でした。

殿ケ谷戸庭園が気になる人はぜひ「江戸東京たてもの園」にも行ってみてください!歴史的建造物や昔の街並みが楽しめます。↓

多摩デート

地方出身で結婚を機に多摩地区に住み始めた女性ライター。田舎は自然が多いが不便、都心は便利だが人口密度が高すぎる。いろんなところに住んだからこそ、多摩地区の良さを実感中。夫は多摩地区在住歴30年以上で、多摩地区の良いところをたくさん知っている。

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